“潮止め松”は、約400年前の江戸時代の初め頃に米子城が築城された時代に中海からの強い潮風から城下を守ろうと植えられたと言われ、以来長きにわたり米子の町の変遷を見守り続け、地域の人々に愛されながら現在の湊山公園の入り口付近に12本の潮止め松が残っており、米子市の指定天然記念物となっていました。
ところが、平成22年の大晦日から翌元旦未明にかけて鳥取県に甚大な被害をもたらした豪雪により、その潮止め松の象徴ともいえる樹高20mの黒松の大木が主幹から折れてしまいました。
その後、主幹が折れながらも残った一枝を活かしていこうと平成23年の4月に県造園協会と県西部総合事務所でプロジェクトを立ち上げ、多くの人や企業の協力を得ながら救済活動を続けました。 約一年半の間は経過も良く、残された枝も青々と順調でした。また、その根元には枯れてしまった潮止め松が遺したと思われる8本の新しい生命が芽吹いていることも確認されました。
しかし、もともと幹の空洞化が進み体力の残っていなかった潮止め松は、手当の甲斐なく平成25年の春に完全に枯れてしまい、同年5月に伐採をすることが決まりました。残された二世の苗木は現地に2本を残し、残り6本は近隣の学校などへ移植しました。
今後、プロジェクトでは、潮止め松の根元から芽吹いた新しい苗木を守り育てることで豪雪の災害の記憶とともにかつてこの地にあった大木の歴史を次世代へと引き継ごうと考えています。 そのため、プロジェクトでは枯れてしまった潮止め松を何とか活用できないものかと検討を重ねています。その一環として残っていた枝を右の写真のようなコースター風に加工し、苗木を保護育成していくための基金の記念品にすることにしました。
基金は800円【記念品A】、500円【記念品B】(記念品を手渡し以外の郵送等でお渡しする場合は、別途送料がかかる場合があります)の二通りです。
記念品はいずれも潮止め松の素材の状態をできるだけ残すようにしたため、樹皮が残っているものもあれば剥がれているものがあったりと、形状も一枚一枚にバラツキがありますのでご了承下さい。枚数に限りがありますので先着順とさせていただきます。
この主旨に賛同しご協力いただける方は、下記まで連絡をお願い致します。
また、空洞状態の主幹部分(直径1.3m程度のドーナツ状)も利用方法を検討しています。何か良いアイデアがありましたら、それについても連絡いただければ幸いです。
<連絡先>
鳥取県造園建設業協会西部支部 事務局
(山陰緑化建設株式会社 内) 担当:西谷 勝之 米子市陰田町657-18 電話0859-33-0655 Fax0859-32-6080
☆関連リンク
◎米子市ホームページ 米子城にまつわる史跡
http://www.city.yonago.lg.jp/4436.htm
◎鳥取県西部総合事務所ホームページ 維持管理課 潮止め松